main_img
main_img
main_img

世界はまだまだ未知の生物で溢れています。2025年になってからも、標高 1,600mの山地に生息する新種のヒキガエルや、100年以上ぶりに発見されたハワイ・モロカイ島固有のミツバチ、あるいはテキサス州の国立公園内で発見されたキク科の新属・新種の通称 “ WoolyDevil”という植物など数多の未確認生物が私たちの住む地球上に存在することが分かっています。度々世界を賑わせる未確認飛行物体に関する報告は近頃ニューヨークやミシガン州では特に多いそう。

宇宙規模で物事を捉えれば、僕たちが知っていること、見たことのある世界なんて本当にちっぽけで、生きているうちにどれだけのことを知り得ることができるのでしょうか。そんなことに思いを馳せていると、大人になった今でも見るもの全てが新しかった少年時代のようにわくわくすることができます。

main_04 main_04

多くの謎を秘めたスケッチブックのようなノートを残したレオナルド・ダ・ヴィンチの残した言葉が今シーズンのものづくりの軸の一つになっているのですが、そんな彼の頭の中に潜り込んだ気持ちになって世界を見てみたら、きっと今まで見ていた当たり前の景色の中にだって新しい発見や気付きに満ち溢れていることでしょう。先にあげたテキサス州の国立公園内に存在した新種の植物を発見した人も、学者ではなく公園職員と地域ボランティアだったみたいです。このニュースは、日々ルーティンのように過ごす毎日の中でも自分自身の目線を少しだけ変えれば、これまで見えていなかったものが突然目の前に姿を現す日がくるのだということを示唆してくれるような出来事でした。

そんな憧憬を抱いているレオナルド・ダ・ヴィンチのデッサンをモチーフにした絵柄を落とし込んだアイテムをご紹介します。V.CHADは、一見するとスタンドカラーシャツのようですが襟を倒すとジャケットライクに着られるようになっています。サイドにはジャケットのようなスリットを配しています。ロングシャツのV.IOMMIは襟が取り外し可能となっていてこれまた二通りの着用が可能なデザイン。シルクビエラのスカーフLEOを含めた3型をご用意しています。この絵柄は今シーズン展開するジャケットの SLASHシリーズ、組下となるSCHENKERシリーズの裏地としても採用しています。

main_04

服を着るという日々の行為も、見方を変えれば文化の探究のようなものです。たとえば今日の服装が、なぜその形をしているのか。どこから影響を受け、どんな思想を内包しているのか。そこに意識を向けるだけで、身に纏うものが語りはじめる物語に耳を傾けたくなります。

今シーズンのアイテムたちには、そんな知的好奇心や探究心に火をつける仕掛けが散りばめられています。見慣れたシルエットの中に潜むもう一つの使い方や、新たな役割。袖を通すたびに気づきがあり、発見があるような洋服。それはまるで、ダ・ヴィンチのスケッチに描かれた謎めいた装置のように、触れるたびにその意味や可能性が立ち上がってくるものです。

main_04
main_04